最近「画像」がないぞ!手抜きだぞ!と自分でツッコミを入れながら、久々の投稿です。
さて、
今、80歳になるおばあさんの「句集」のお仕事を手がけております。
数年前までの約10年の間に書き溜めた俳句を、約180ページの本にまとめるという大きな仕事です。
ご依頼をいただいたのは、京都に住むその方の息子さんから。
最初におばあさんにお会いしたのは2ヶ月ほど前。
肌に艶があり、60代半ばぐらいに見えました。
付き添いの方が、しきりに「あなたは病気なんだから」と口にしていたのですが、
その時は何の病気なのか、ボクにはさっぱりわかりませんでした。
それからしばらくして、そのおばあさんの息子さんからお電話をいただき、原稿の打ち合わせに伺いました。
「母は認知症なんです」。息子さんはそう話し始めました。
「先日、母とお話されたと言うことですが、申し訳ありません。おそらく母は何も覚えておりません。私は仕事で京都に住んでおり、次に浜松に来るのはお正月になります」。
その間にできるだけ作業を進めておいてほしい、本の体裁はすべておまかせする、費用の事は私が責任を持ってお支払いするから、本を作ってほしい。そう続けてボクに原稿を渡してきました。
「先日お会いした時にはそんな感じを受けなかったんですが…」。ボクは正直に言いました。
息子さんは首を横に振りました。
翌週から会社の制作部に指示をし、句集の作成が始まりました。
その後、おばあさんからの電話が何度も会社にかかってきて、何度かおばあさんの家に足を運びました。
題名を変えてみたい、句を追加したい、「あら、今日は何の用事でお呼びしたんでしたっけ?お忙しいのにごめんなさい。ダメねぇ、歳を取ると物忘れがひどくなって…」。
最初にお会いしたのは2ヶ月前。まだ60代半ばに見えた方が…。
先日は早くに亡くなられた旦那さんや、京都に住む息子さん、娘さん、そして40歳でこの世を去った弁護士だった次男のお話など、何度も何度も話してくれました。もちろん句集の話も。
しばらくして息子さんからFAXが届きました。
母が何度かボクを呼んでいる事への謝罪と、呼んだ目的を忘れてしまったことを聞き、思った以上に認知症が進行している事実を考えると、ボクだけではなく、ボクの会社の人にも迷惑をかけているのでは?と思い、会社の事務員に対してもお詫びを書き綴ってきてくれたのです。
「そのことは先日聞いていますよ」「何も問題ないですよ」「息子さんからも伺ってますよ」。
所々にこの言葉を入れ、おばあさんの話に耳を傾けるボク。
春には素敵な句集が仕上がります。
松ちゃん☆お久しぶりです☆
とってもすてきなお仕事していらっしゃいますね☆。。
読んでいて、こころの隅々まであったかくなったような気がしました。。。きっとすてきな句集ができあがることでしょうね☆。。。
息子さんとお母様のお人柄がとってもとってもあったかくて、
すてきですね☆。。
その句集、ひとつひとつにいろんな想いが詰まっているんでしょうね☆。。松ちゃんだからこそ、きっとあったかくてすてきな句集ができるんじゃないかなとおもいます☆
がんばってくださいね☆。。。
ぺこりんさん。お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
自費出版はめったにないお仕事のひとつです。
実のところ、日々あたりまえにやっているチラシとかより神経を遣います。うまく仕上げたいと思っています。
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